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執筆者の写真taiwanclub886

陳澄波の風景画「東台湾臨海道路」が、台北へ 山口県防府市のほうふ日報より


 山口県防府市が所有している台湾の洋画家・陳澄波の風景が「東台湾臨海道路」を台湾の国立台北教育大北師美術館で開催される展覧会「不朽の青春~台湾美術再発見~」に出品される予定。会期は2020年10月17日から2021年1月17日。

 「東台湾臨海道路」は、防府市江泊出身の第11代台湾総督上山満之進が、在任終了時に制作を依頼し、その後防府市に寄贈されたもの。作品は縦69cm、横129cmの油彩で、1932年に開通した台湾東部、花蓮「蘇花公路」が描かれている。また、絵の中には「タイヤル族」らしき親子が手をつないで歩いている姿が描かれ、木製の額縁にも台湾南部の蘭嶼島の「タオ族」の意匠が彫り込まれている。台湾総督在職中、上山満之進は台北帝国大学を設立しており、原住民族文化研究にも力を入れていたことがうかがえる。

 

陳澄波:台湾嘉義市出身。洋画家(1895年~1947年)。1924年、東京美術学校入学。1926年、台湾出身の洋画家で初めて帝展に入選。日本統治終了後、二二八事件に巻き込まれ、1947年に生涯を閉じる。「悲劇の画家」とも言われる。


掲載記事:ほうふ日報 第12350号

掲載日:令和2年9月12日(土)

新聞社名:防府日報株式会社

所在地:山口県防府市本橋7‐26





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