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栖来ひかり氏によるご紹介「他郷拾拾」山口県における台湾美術と文学-台日交流シンポジウム2026


 

 「您好台湾‼ 防府日報版」Vol.11が4月14日付ほうふ日報に掲載されました。今回は文筆家であり台湾協会台湾連絡所長の栖来ひかり氏にご寄稿いただきました。詳細は4月14日付「ほうふ日報」をご覧ください。

 尚、文章中でご紹介いただいた4月25日に山口県旧県会議事堂で開催される「他郷拾拾」山口県における台湾美術と文学-台日交流シンポジウム2026にご参加ご希望の方は、こちらからお申込み下さい。


您好台湾‼ 防府日報版 Vol.11


「他郷拾拾 たきょうしゅうしゅう」

山口県における台湾美術と文学―台日交流シンポジウム2026

栖来ひかり(文筆家、台湾協会台湾連絡所長、台湾山口県人会会長)


 2027年に開館予定の台湾初となる近代美術専門の国立機関「台南国家美術館」の構想と連動するシンポジウムが、25日(土)に山口市の旧県議事堂で開催されます。今回のシンポジウムでは、台湾の若手研究者たちが、台湾美術と文学について発表をする予定で、私はモデレーター、コーディネーターを務めています。

 「拾拾(khioh-si̍p/キョシプ)」は台湾語で「節約する」「大切に扱う」という意味を持ち、稲刈り後に落ち穂を丁寧に拾い集める姿に由来します。このシンポジウムは、今後も日本各地で開催される予定です。

 このたび、第1回の開催地が山口県となった背景には、防府市との深い縁があります。1927年、防府市出身の上山満之進が第11代台湾総督在任中に、官展「臺灣美術展覧會」を創設したためです。「臺府展」(臺灣美術展覧會および總督府美術展覽會)の図録には、陳澄波をはじめとする台湾人画家だけでなく、数百人に及ぶ日本人画家も掲載されています。さらに、その中には、佐伯信夫や名島貢など、山口県ゆかりの画家9人の名前も確認されています。

 台南国家美術館では、1895年から1960年を台湾近代美術の時代として位置付け、作品収蔵や研究の体系化を進めようとしています。しかし、戦後の政治状況の中で多くの作家や作品が忘れられ、資料も散逸してきたため、その再構築は容易ではありません。

一方で、日本人画家の作品の一部は戦前に日本へ持ち帰られ、いまもどこかに残されている可能性があります。つまり、台湾近代美術を再構築するための重要な「ミッシング・ピース」が、日本で見つかるかもしれないのです。

 そうした意味で、防府市出身の台湾総督・上山満之進が創設した展覧会の図録は、今日の台湾近代美術研究の重要な基礎資料となっています。そしてその図録は現在も、防府市の皆様にとって身近な、三哲文庫防府図書館(栄町1丁目)内の展示室でも見ることができます。「他郷拾拾」は、山口県と台湾の文化芸術交流をさらに深めるとともに、先人たちの知られざる足跡や失われた日本美術を再発見するきっかけになるかもしれません。


※同時開催:東台湾臨海道路(陳澄波・作/1930)

シンポジウム開催に合わせ山口県立美術館と陳澄波文化基金会の交流の一環として、防府市で発見された奇跡の一枚「東台湾臨海道路」が山口県立美術館にて4月25日~5月24日の期間で特別一般公開されます。


他郷拾拾 たきょうしゅうしゅう

山口県における台湾美術と文学 台日交流シンポジウム2026

日時:2026年4月25日(土)10:00~17:30

場所:山口県旧県会議事堂(山口市滝町1-1)

主催:台南国家美術館準備室 陳澄波文化基金会

後援:山口県 山口県国際交流協会 山口市

協力:山口県立美術館 台湾友好倶楽部

参加費:無料 要事前予約 参加申込はこちら

定員:100名

問い合わせ先:「他郷拾拾たきょうしゅうしゅう」事務局 missingpiecetaiwan@gmail.com


引用記事:

ほうふ日報 第13626号

令和8年4月14日発行

山口県防府市本橋7の26



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